元旦の大地震で北陸地方では、10日経った今も復旧が見込まれず、つらい思いをしている方ばかりです。高校や大学受験をひかえた生徒の皆さんは、精神的にも大きな打撃を受けながらの受験です。共通テストの日程を追加したり、受験しやすい会場を確保したりと対応がなされていますが、やはりこの時期に受験に挑まなければならい現実はかわりません。それでも、それぞれが置かれた場所で最大限の努力をして、苦しみと闘っている姿をニュースで観ると、胸が苦しくなります。

そして、いつもはあまり話題にもなりませんが、冬の季節の受験の度に、豪雪地帯や交通の便が悪い地域の受験生の大きな負担は、ハンディになると思っています。条件が悪い中、黙々と受験に臨む受験生の姿を見ては、この不公平感に違和感すらおぼえます。海外には、通年で入学が可能だったり、学期ごとに入学ができる学校が多くあります。環境だけでなく、たまたま体調が悪い場合もありますよね。学びとは継続するものですから、制度にもっと自由度を持たせて「入学」自体にハードルを持たせる必要はないのではないでしょうか。

とはいっても、今年の共通テストは今週末に実施されてしまうわけで、今はただただ黙々と進めていくしかないないことも現実です。受験生の皆さん、今を踏ん張って乗り越えてください。そして、将来、受験制度も含め、弱者がさらに負担を負うことのないような社会にしていってもらいたいです。私たち大人は、そうした若い力を支えていければと思います。

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